「人」とは何なのか・・・それを知ることは極めて困難です。
しかし、「人」である自分という存在であれば、少しは知ることができます。
「人」という存在を知るなら、まず身近な自分のことから知るべきです。
生まれた時からずっと自分の感じてきたことや考えたこと、思ったことを知っているのは自分だけです。
自分を知ることが「人」を知る近道と言えるでしょう。
しかし、そんな自分もすべて自分のことを知っているわけではありません。
なぜ自分にこんな思いが湧いてくるのだろうか、と不思議に思ったことはありませんか。
自分でも自分の気持ちが分からなくなることもあると思います。
自分は自分のことをよく知っているけれども、実は自分でも知らない部分もあるということです。
自分を知ろうとしても、やはりよく分からない・・・人、そして自分とは不可解な存在なのだと思われます。
しかし、自分の知らない部分、それを知っている存在がいます。
それは自分とは異なる意識体です。
それが「霊魂」です。(霊魂学では守護霊、指導霊と呼ぶことがあります。)
なぜ「霊魂」が自分のことを知っているかというと、自分も「霊魂」だからなのです。
人は本当は「霊魂」であり、その霊的身体から自分でも気づかない想いが発せられる場合があるのです。
それを自分とは異なる「霊魂」がその想いを読み取ることがあるようです。
そのため、「霊魂」が自分でも知らないこと、分からないことを知っていることがあるのです。
通常、人は自分の霊的身体から発せられる想いに気づきません。
人の表面は肉体の意識が占領しているからです。
生まれた時から肉体の意識が表面意識として活動しており、生きている間はほぼ肉体の意識が表面意識を占有しています。
そのため、霊的身体から発せられる想いは自分でも分からず、自分が「霊魂」だということも分からないのです。
これが普通なので、自分が霊魂だと思わずにそのまま人生を生きて死ぬ人も多いです。
しかし、自分が「霊魂」であることは知っておかなければならない事実なのです。